20kgダイエット まえがき・プロローグ <耳ツボダイエット開始!>

はらみかのダイエット小説

まえがき

この物語は、小説家志望の私、はらみかのノンフィクションストーリーです。

人権に配慮し、登場人物の名前は全て偽名ですが、会話の内容はほぼ実際のままです。

(お察しの通り、はらみかも本名ではありません)

時は2020年、6月にさかのぼります。

私がダイエットを決意した所からスタートです。

どうぞ、のんびりとネット小説を読む気分でお楽しみ下さい。

ダイエットに興味がない方、ただ活字が読みたいという方にも目を通して頂けると幸いです。

所々、啓発的な言葉を入れています。

ちょっとでも面白いと思ってもらえて、じわじわと誰かのタメになれば嬉しい限りです。

周りに勧めたい人がいたら、じゃんじゃん拡散しちゃって下さいね!

1人でも多くの方に読んでもらうことが大切なので☆

では、はじまりはじまり~

プロローグ

私の名前は原実花。35歳。

4年前に結婚し、2歳の娘がいる。

どこにでもいる、しがないパートのおばさんだ。

35歳でおばさん?と思う人もいるかもしれない。

なぜなら身長が150cmしかないのに、産後太りが治らず、誰が見てもおばちゃん体型だからだ。

赤ちゃんの頃からぽっちゃりしていて、痩せていたことは人生で1度しかない。

高校卒業時に大失恋をし、ショックで食欲が減り、大学入学の際は人生最高にスリムだった。

入学式では7号サイズのスーツを余裕で着ていた。今となっては別人だ。

4年制大学に通ったことのある人なら分かると思うが、毎日通学するのはほぼ最初の2年だけ。

あとはゼミや、卒業に必要な単位稼ぎのみになるため、授業は多くて週2日。私の場合は週1だった。

隣県の大学だったため、2時間かけて満員電車に揺られるだけで良い運動になっていたのだろう。

3年生になると、徐々に太り始めた。

社会勉強のためビジネスホテルでアルバイトをしていたが、7号のスーツはパッツパツになっていた。

そんなこんなで巨大化した自分を、私は好きではなかった。

太っていることがコンプレックスで、社交性に欠けている所も嫌いだった。

「ダイエット」と名の付くものは一通り経験してみた。

もちろん、効果があるものもないものもあった。体重は減ったり増えたり。

「ぽっちゃり」と言える範囲のうちに結婚できたのは幸いだったと今でも思う。

ウエディングドレスを着るため、ジム通いをした。それまでは良かった。

妊娠が分かると、激しい運動が出来なくなった。

産後も子供の首がすわるまでは怖くて、あまり外出もせずひきこもり状態。

幸い、娘が1歳で保育園に入れたため、私はパートの仕事を始めた。

入園時、娘はまだ歩けなかった。保育園というのは本当にすごい。

すぐ歩けるようになったし、卒乳もできた。

保育士さん方には本当に感謝してもしきれないくらいだ。

この場を借りて、お礼を言おう。

先生方、毎日毎日お世話になってます!マジで尊敬してます!!

よその子を笑顔で預かってくれるなんて、神だと思います!

いつもいつも本当にありがとうございます!!

 

話がそれた。しかもキャラが迷走している。さて、口調も戻そう。

そして、2020年。娘は2歳になった。

さすが女の子。よくしゃべるようになってきた。

娘が体重計をおもちゃにするためしまいこんでいたある日、去年着ていたパジャマが破れ、

おかしいと思い久々に計ってみた。なんと・・・思っていたより10㎏近くも多かった。

ふと思った。

この子が大きくなった時、私がこのまま太っていたら「ママ、デブ」とか言うのかな・・・

きっと言うよね。それは嫌だなぁ・・・

「4年あけてもう一人欲しいね」と夫婦で話もしていた。

今以上の産後太りってヤバすぎない?

未来が恐ろしくなって、私は真剣にダイエットを考え始めた。

5年ほど前に別の職場にいた頃、同じく太っている女性がキレイに痩せたっけ。

たしか、耳ツボダイエットをしたとか。

「いくらかかったの」って聞いたら「30万」って言ってた。痛い金額だなぁ。

でもリバウンドしないって言っていたような・・・

私は妊娠が分かるまで、スキューバダイビングを趣味としていた。

同じスクールに通うダイバーさんにも耳ツボで痩せた人がいたっけ。これしかないかぁ。よし!

やっと重い腰を上げた私。

家族には金額のことは言わず「耳ツボダイエットっていうのをしようと思うの」とだけ伝えた。

特に母はドケチで、話せば反感を買うのは目に見えていた。

私は今度こそ本気なのだ。やる前から反対されたくない。

とある整体院にカウンセリングに行ったのは6月初頭のことだった。

金額は例の彼女に聞いていたより、増税のせいか3万ほど高かった。

でも、出せない金額ではない。分割もできるし。

旦那も話せば分かってくれるはず、と契約書に判を押した。

コロナ禍のためもちろんマスクをしている。

この整体院は院長ともう一人のスタッフさんも女性だ。

私をこれから担当してくれるという新開さんが

「原さんって目の色が茶色っぽくてキレイですね」と言ってくれた。

リップサービスかもしれないが、ここは乗っておこうと思った。

初対面から、しゃべりにくい人だと思われたくなかったためだ。

「痩せたらモテちゃいますかね」なんて冗談を言って帰った。

旦那は事前に金額の相談がなかったことを怒った。

半分払ってもらおうかと思っていたが、諦めて自分で全額払うこととなった。

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