藤田麻衣子(ふじたまいこ)さんってご存じでしょうか?
私がこの方を知ったきっかけは、みんなのうたでした。
子供向けの明るい曲が多い中で、「wish~キボウ~」は色んな意味で印象的でした。
とてもしっとりした曲調で、歌詞のメッセージ性も強い。
悪く言えば暗い曲というジャンルに入ります。
なんなら泣けそうなくらいです。
(実際、藤田麻衣子さんの曲は「泣ける」と評判なんです。)
一体どんな人がどんな思いで作った曲なんだろうと気になり、調べてみました。
まずはこの曲の歌詞をご紹介します。
歌詞の意味も勝手に深読み・深堀りしますよ~(^^) だって深いんだもん☆
藤田麻衣子 作詞作曲「wish~キボウ~」の歌詞
「wish~キボウ~」 作詞作曲:藤田麻衣子
誰かが言った
希望はあなたを捨てないと
あなたが希望を捨てるのだと蜘蛛の巣にひっかかったみたい
もがけばもがくほど
糸が絡まって
身動きも やがては呼吸さえ
できなくなるんだ何かできたはず
もう戻れないの?立ち止まったまま
一人で途方に暮れたまま
どこかでまだ信じてた希望さえ
消えてしまいそう優しい励ましの言葉さえ
つらい時もあって
心 閉ざした
笑顔を返さなきゃいけないと
また頑張って 疲れていく言葉にならない
だけど叫びたい悲しみに何か
何かの意味があるとしても
その理由を見つけられないままで
今日も旅は続く形は同じじゃなくても
同じ痛み抱える人に
癒されて 救われて
孤独な私を 独りにしない
誰かがいる
温かい風が吹く希望よ もう一度
いつかの笑顔よ もう一度
今すぐ笑えなくても きっといい
みんな旅の途中あかりを灯そう
わずかでも あかりを灯そう
迷いながらただ進むこの日々が
いつしか癒えると
願った
とても深い歌詞ですよね。
出だしから、とっても考えさせられるフレーズです。
実は私・・・何度読み返しても意味が分かりません(^^;)
なので分かる範囲で勝手な解釈をさせてもらっています↓
この曲は・・・
過去の自分への反省とか後悔とか、ああすれば良かったかな、
あの時どうしたら良かったのかな、とか、そういう複雑な思いで心がモヤモヤする。
同じことばかり考えて、同じところで頭が・思考がぐるぐるする。
前に進めなくて、でもなんとかしたくて葛藤してしまう。
「がんばれ」って言ってくれる人もいるけど、それが逆に辛い時もあって・・・
無理に笑顔を作ることに疲れて、そんな自分を客観的に見てさらに疲れる。
でもどこかで、この迷いは自分を成長させるためだって分かっている。
だから進まなくちゃ。
悩んでいるのは私だけじゃない。
全く同じじゃなくても、誰かがいる。
だから私は1人じゃない。
そう思えば楽になるし。
誰もがみんな何かしら悩んでいる。
今は心の底から笑えなくても、いつかきっと・・・
だから「希望の光」を心に灯して前を向こう。
心の傷はいつか癒えるから。
そう願いたい。
いや、必ず大丈夫だと信じて。
・・・という感じなのではないかと。
違ってたら藤田麻衣子さんすみません(>_<)
ご本人の主張についてはあとの項目で触れますー。
この曲の動画はコチラ♪↓
作詞作曲だけでなく、実際に藤田麻衣子さんが歌われています。
透明感のある声なので、まっすぐ心に響いてきますね。
藤田麻衣子って誰?
藤田麻衣子さんは、愛知県名古屋市出身のシンガーソングライターです。
Wikiを見ると、同姓同名の女優さんや、女流棋士の方もいらっしゃるみたいですね。
生年月日は1984年1月16日。現在38歳です。
2006年に歌手デビューされました。
歌声と同じで、色白で透明感のある可愛らしい方ですよね(*^^*)
藤田麻衣子さんは愛知県立歯科衛生専門学校出身で、卒業後は歯科衛生士になりました。
てっきり歯医者志望だったのかと思いきや、なんと専門学校在学中に、
名古屋市文化振興事業団のミュージカルオーディションに合格していたという実力者!!
オーケストラをバックに歌いたいという夢を抱き、就職と同時に上京。
歯科衛生士として働きながら、音楽活動を始めました。(2004年~)
音楽活動を開始というのは、事務所に所属したという認識で良いのかと思います。
藤田麻衣子さんは、グッデイという音楽事務所に所属されています。
CDデビューをしたのが2006年で、その後は音楽活動に専念しているということでした。
藤田麻衣子が「wish~キボウ~」という曲を作ったわけ
まず、曲のタイトルも特徴的ですよね。
「wish」は「願い」と訳されることが多いと思います。
そこにあえて「キボウ」がついているところ。
藤田麻衣子さんご本人のブログを覗かせて頂くと、この曲に関する記事がありました。
(※ここに出てくる引用は全て藤田麻衣子さんのブログからです。)
この曲を書いたいきさつについて、こう書かれていました↓
自分が苦しんでいたことからやっと抜け出せた時に、日記のように書きました。つまずいたおかげで得られたことが数えきれないくらいあったと思いました。極端なんですが「つまずきは希望」とノートに書いていました。でもそれは、運が良く克服したから、書けた言葉だったのです。「みんなのうた」の方々に、最初に書き下ろしした「希望」という歌のデモテープを聴いていただき、お話ししていく中で、2018年も災害などいろんなことがあって、日常を生きている中でも様々な思いを抱えている人たちがたくさんいて、そんな中で、苦しみから抜け出せる人ばかりではなくて。私がその苦しいまっただ中にいる時の気持ちをもっと深く掘り下げてみてほしいという言葉をいただきました。会話にも出てきた自然災害についても、今読むべきだと感じて、ノンフィクションの本なども数冊読みました。疑似体験ほどのことはできませんが、いろんなことを全身で感じて、思いを整理するのにも時間がかかりました。涙をたくさん流した時間でした。それから、少し時間をかけて歌詞を練り直し、「希望」を持つのはうんとまだ時間がかかることで、願うことで精一杯なんだと感じて、「wish〜キボウ〜」を書きました。
2年くらい前に、ある方に、歌を聴いていただいた時に「あなたは誰に向けて歌を書いてるの?」と聞かれました。うまく答えられませんでした。その方から、私は選ばれませんでした。その時は、答えられない自分はなんなんだろうと思ったし、客観的に書けない自分は力がないなぁとか、私の歌って一体誰に届くんだろうとか、色々と自信の無さが広がったりしました。(マイナス思考ですよね。)でも、自問自答というか、きっと自分にとって大切な問いかけをいただいたんだなぁと思いました。こんな私の歌でも聴いてくれる方々はいるわけで、そこは自信をなくしちないかんなぁとも思いました。時間が経てば、たぶん答えが見える日が来るから、まぁいいか!と。(落ちた後は、プラス思考に切り替わる。笑)あれから少し時間が経って、最近感じたのは、「誰かのために」って、言いたいけど、最初は自分のために書いてるのかもしれないと正直に言えば思います。自分がどうしようもなくて、押しつぶされそうで、誰かに言ってもらいたい言葉、自分に言い聞かせてる言葉を書き出してるのかもしれない。それが、少し時間が経って、今度はどこかで苦しんでる人がいたときに、伝えたい言葉になってるのかもしれない。
https://everyone-smiles.net/mugyamugyaimi-shibatasatoko-704#toc3
心はどうやって癒えるんだろうと。 知りたいです。悲しいことは起こらないでほしいです。でも現実はそうじゃない。人と関わることで、もっと疲れたり苦しくなることもあります。だけど人と話すことだったり、何も言わずにただそばにいてくれるだけで光が見えることもあって。やっぱり、人を救えるのは人なのかなと思ったりもします。「wish〜キボウ〜」は、絶望の中に最後にわずかな一筋の光がやっと見える歌で、ずっと暗闇の中にいるのだと思います。でも、Dメロの形は同じじゃなくても同じ痛み抱える人に癒されて救われて孤独な私を独りにしない 誰かがいる温かい風が吹くという部分に、ほんの少しだけ、希望の光が差す瞬間があります。どんなに心を閉ざしていても、同じ痛みを抱えた人がもしもいたら、ほんの少しだけドアを開けることができるのかもしれません。….と、書き出したらキリがないくらい、思いが詰まった歌になりました。
人を救えるのは人なのかな
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