タイトル通りのお話です。
プロフィールにもある通り、私は至って普通の主婦です。
が、急に哲学的なことを言い出します(笑)
物心がついてから今日まで、思うことがたくさんありました。
人生って「自分探し」そのものなのではないかと、最近特に思うのです。
それも、終わりなんてなくて、一生かかっても見つからない、終わりなき旅なんじゃないかって。
そもそも「自分探し」とは何か。
私の個人的な見解ですが、簡単に言えば『本当の自分とはどんなものか』を考えることではないでしょうか。
『本当の自分』・・・
では、今ここにいる『自分』は誰なのか?
今の自分にどこか納得がいっていない状態なのだと思います。
それを補うために動きたくなるその衝動・悩み・葛藤のことを指す言葉だと個人的に解釈しています。
『ハチクロ』に見る「自分探し」
「自分探し」の旅、という言葉を聞くことがよくありますが、
私の中では『ハチミツとクローバー』という、羽海野チカさんの漫画がドンピシャです。
愛をこめて『ハチクロ』と略されることが多いです。
少しだけあらすじをご紹介します。
美大生である主人公は、せっかく決まった就職先が倒産の危機に陥り、内定取り消しとなってしまいます。
放心状態となった彼は、気づいたら自転車で走りだしていました。
彼は大学生活や就職活動で疲れ果て、自分を見失ってしまっていました。
「自分探し」の旅の始まりです。
自転車といっても、ママチャリです。
ろくに準備もせず、東京を発ち、宮城県の松島にたどり着いた頃にはチェーンが切れてしまい、
手持ちもそんなになく、ろくに食べていなかった主人公は倒れてしまいます。
そんな彼を助けてくれたのは、お寺の修復師達でした。
新しい自転車を買うお金を貯めるためにも、そこで働かせてもらうこととなった主人公でしたが、
その居心地のよさに、いつしか旅の目的を忘れかけてしまっていました。
そんな彼を見かねた棟梁は「明日、ここを発ちなさい」と言い放ちます。
棟梁の言うことには
いつまでもこんなとこにいねーで、気がすむまでとことん走ってこい。
迷うなら迷う。走るなら走る。
答えなんざどーでもいい、ハナからそんなものはねーんだ。
『自分で本当に気のすむまでやってみたか』どーかしかないんだよ
©羽海野チカ / 集英社
これを聞いた主人公は、棟梁に言われた通り、また旅を再開します。
旅の目的地は、つきあたり。北海道の稚内と決めて。
ゴールがあれば、帰る場所を思い出すことが出来ると思ったんでしょうね。
目的地に着いた彼は、スッキリした気持ちで、大学の寮に帰ったのでした。
棟梁のお言葉、深い!深いです!!おっしゃる通りだと思います。
やはり、自分が納得すればそれで良いのだと思います。
なぜ「自分探し」をしたくなるのか。
少し日常から離れて一人冷静になって考える時間が必要だと感じたから、だと思うんです。
特に目的地はなく、自問自答を繰り返し、たまに知らない人と交流したりする。
そうしていく中で何らかの答えが自分の中で見つかる。
それは、自分ととことん向き合った結果だと思います。
冷静に自分を見つめることができたから「自分」を見つけることができたのでしょう。
俳優の役所広司さんが
自分探しって言いますけどね、見つかりませんよ。自分は『ここ』にいるんだから
とおっしゃったことがあるそうです。
その通りだと思います。
時間があれば、周りが許してくれるのなら、旅に出るのも良いかもしれない。
でも、どこへも行かなくても「自分探し」はできるのではないでしょうか。
終わらない「自分探し」
冒頭にも書きましたが、私は「人生」=「自分探し」だと思っています。
そしてそれは、終わりなき旅なのではないかと。
生きていれば、大なり小なり悩みは生まれます。
自分が進もうとしている道は正しいのか、とか。
どうしてうまくいかないんだろう、とか。
こんな自分だからダメなんじゃないか、とか。
世の成功者と呼ばれる人たち以外は、ずっとそんな悩みを抱えて生きていくものなんじゃないかと思います。
成功者を妬んでいるわけではありませんが(汗)いや、本当に。
もしかしたら他人からは成功者に見える人にも悩みはあるかもしれないし。
そもそも生まれつきポジティブな人は、あまり悩むことはなさそうに見えます。
ネガティブ思考の人からしたら、うらやましい限りですよね。
私も後者の方なので、昔からずーーっと損している気がしています。
キーワード検索でこのサイトに辿り着いてくれた方はきっと、私のお仲間ですね(笑)
でも、ポジティブシンキングというのは決して先天的なものではないんじゃないか、と最近思うのです。
ええ。思考は変えることができます。
ここからは私の経験の話になります。興味がない方はスルーして下さい。
私なりの「自分探し」
私は内向的な子供でした。
成長してもそれは変わらず、友達も少ない方でした。
最大の問題は人見知りです。
自分から話しかけるのが苦手で、基本待ってばかりいました。
まれに話しかけてくれる人がいても、話を広げられず、「つまらないヤツ」と思われがち。
本当はたくさんの人と仲良くなりたいのに、話術が追い付いてこないんです。
そして、とっつきにくい見た目にも原因があったようです。
雰囲気で言うなら北川景子さんのように冷たい印象があるというか・・・
(決して似ているわけではありません。分かりやすく例えてみただけです)
笑顔が少ないと余計にそう見えるみたいですね。
そういえば写真の時に笑うのも昔から苦手でした。
なんとも暗い子供時代だったなぁと思います。
修学旅行や遠足もはしゃげませんでした。
それに、身長も低くて(150cmです)ぽっちゃり体型なのもコンプレックスでした。
ずっと自分に自信がなく、ただの内弁慶でした。
初めて壁にぶち当たったのは、就職活動の時です。
自分の長所・強みを前面に出さなければいけない時が来てしまったのです。
どれだけ考えても出て来ませんでした。
周りのみんなが内定を勝ち取っていくのを見て、私は徐々に鬱になりました。
最終的には「自分に自信がない」という理由で就職活動を諦めました。
優しい母は私を責めず、認めてくれました。(うちは片親です)
「あんた一人くらい養っていけるから」と、男前なことを言ってくれました。
その言葉に甘え、同級生が新社会人として頑張っている一方で、私のニート生活が始まりました。
それが2ヶ月ほど続き、さすがに自分でも「これは良くないな」と思い派遣社員として働き始めました。
いやらしい話、なかなか時給は良かったですが、クレーム対応に疲れて2年ほどで辞めました。
失業保険をもらおうとハローワークに行くと、ちょうど近所で仕事を募集していたので、すぐ応募しました。
よっほど人手不足だったようで、即面接・即採用となりました。
まだリーマンショック前でしたから、スムーズでした。
しかしこれもフルタイムの仕事でしたが、正社員ではありませんでした。
私の中では、それは大きなわだかまりでした。
もちろん原因は私自身にあって。
それでも一生懸命働きました。ちゃんと社会勉強できました。
長く働いていると、職場の人とも仲良くなれました。とても楽しかったです。
7年ほど働いていましたが、急にクビになりました。
ちょうどその年、結婚が決まっていたのでちょうど良かったのかもしれませんが、ショックでした。
今度はパートタイムで働き始めました。
結婚後は扶養範囲内におさえるため、結果オーライでした。
1年弱経って、妊娠が分かりました。
正規ではないので、産前に退職しました。
妊娠・出産のことははしょりますが、その後の産後太りがひどくて、私は昨年ダイエットをしました。
プロフィールの通りです。
ずっと目指していた自分に、今やっとなれたんです。
私の長年の人見知りの原因は、太っている自分に自信がなかったせいでした。
今の私は、心もわりと穏やかで、笑顔も苦手ではなくなり、人と話すことも好きになりました。
でもまだ完全ではない気がしています。
痩せて、したかったオシャレもできるようになりましたが、まだどこか自分に自信がないようで。
おそらく、まだ自分探しの途中なんですね。
自分磨きをまだまだ頑張りたいと思っています。
それが私の結論です。
長くなりました。最後まで読んで頂きありがとうございました。
「はらみかのダイエット小説」というカテゴリーでは私のノンフィクションストーリーを綴っています。
↑お時間が許せば、こちらからどうぞ。
読み物感覚で目を通してもらえたら幸いです。
私の経験が、あなたの助けになれば、もっと嬉しいです。
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